Questal で起こしたい「推進力」について
Questal というサービスを個人で開発・運営しています。
同じ目標・同じ熱量を持った仲間が集まることで生まれる推進力を活かしながら目標達成を目指し、その活動が継続し、ゴールに到達することを支援します。
この記事では、コンセプトを構成する「推進力」について、開発者として考えたことをお話しします。
※ Questal の詳細については Qiita に記事を書いています。興味を持っていただけた方は是非読んでみてください
https://qiita.com/h3pei/items/e128ef54788b5dec3af3
推進力とは
推進力という単語の辞書的な意味を調べると、以下のような定義になっています。
- (物理的な意味) 物体を前方へ押し進める力。推力。
- (比喩的な意味) 物事を前進・発展させる原動力となるもの。
Questal では前者の物理的な意味の定義に近く「クエストとして掲げた目標に向かって前進する力」を意味しており、これを起こすことを目指しています。 逆に、これがうまく機能しないとアプリの存在意義がなくなってくる…とも考えています。
では、具体的にどのような推進力が生まれることを目指しているのか、私自身の体験をもとに考えていることをお話しします。
初速の創出
何か新しいことを始めようとしたとき、一人だと色々考え込んでしまい、なかなか最初の一歩が踏み出せないことがあります。
実際に体験したことですが、友人と「最近本をあまり読めていないから、何か読みたいんですよね」くらいの緩い会話をしている中で、「じゃあ一緒に読みはじめてみませんか」という流れになり、その日にはもう本を読み始めていました。
一人だったら「明日から始めよう」で終わっていたかもしれませんが、仲間がいることで予想もしないスピードで物事が進み、はじめの一歩が素早く踏み出せるのではないかと考えています。
熱量の伝播
勢いや熱量のようなものは、近くの人に伝播するものだと思っています。 特に同じ目標に向かって取り組んでいる仲間の熱量は、互いに影響を与えやすいです。
自分の熱が少し冷めてきてしまったときに、仲間が活動している姿を見ることでその熱量を受け取ることができますし、逆に自分が活動することで自然に熱量を与える場合もあるでしょう。見知らぬ誰かではなく、同じコミュニティのメンバーであることで、より素直にその熱量を受け取れるようにも思います。
コミュニティとして複数人で活動していれば、誰かが常に動いている状態を作りやすくなります。そういった熱量の循環が生まれることは理想的な形です。
熱量の維持
最初は盛り上がっていた熱意も、時間が経つとじわじわと冷めてしまうものです。 これは私自身も何度も経験してきたことです。
一人で活動していると「自分一人だからいいや」という逃げ道を作ってしまいがちですが、仲間がいることで活動への接点が自然と増えます。そういった小さな接点の積み重ねが、熱量をキープする助けになるのではないかと考えています。
ここは、プロダクト側からも支援がしやすいポイントであり、マイルストーンという形で定期的な活動の目安を自動で立てたり、通知やコメント・リアクションを通じて、接点を増やして熱量維持を支援する仕組みを提供しています。
適度な義務感
ポジティブとは言えない気持ちも推進力として機能することがあると思っています。
「あの人が頑張っているんだから自分も」という義務感や、「やらないと」というような少し焦りに近い気持ちです。これが大部分を占めると辛くなってしまいますが、適度に存在することで助けになるのではないでしょうか。
現に今、私は「1ヶ月間、毎週ブログを書く」というチャレンジをしていますが、そういう目標がなければブログのネタを自発的に考えることをしていないでしょうし、こうして執筆もしていないだろうと思います。
おわりに
Questal というアプリにおいて、起きてほしい推進力について書いてみました。
まだ私が体験した範囲でしか見えていない部分もあったり、人との関わりであるので負の側面もあるかもしれません。 それはこれから自分も使いながら改善していけたらと考えています。
いずれにしても、このようなコンセプトを自分で考え、こうすればいいのではないかと機能に落とし込んで実装するのは非常にワクワクする時間でした。
2025年11月現在、ベータ版として無料で全機能がご利用いただけます。興味を持っていただけた方はお近くのご友人などと一緒に使ってみてください。

h3pei
フリーランスのソフトウェアエンジニア。Ruby / Rails アプリケーションの開発が得意領域。設計・実装・運用まで含めてプロダクト開発が好きです。
MENTAでアプリケーション開発や学習の支援・伴走もしています。