自らコードを書いて、ひらめきの瞬間の気持ちよさを思い出した
最近、Stripe Associate Developer の試験を受けました。コーディング課題に取り組む試験なのですが、久しぶりに100%自分の力だけでコードを書きました。最近は AI に指示を出してレビューすることがほとんどだったからです。
その中で、Agentic coding に慣れてすっかり忘れていた、ひらめきの瞬間の気持ちよさを思い出したので、一筆したためてみることにします。
Stripe Associate Developer 認定資格を受けていた背景
フリーランスのエンジニアとして長く価値提供を続けていきたいという思いや、スモールビジネスに育つような何かをつくりたいという気持ちがあり、そのために明確な強みを持ちたいと考えるようになりました。過去の経験も活かし、今は決済周辺領域の専門性や課題解決力を高めることを目指しています。
そういう背景のもと、Stripe の開発者向けの認定試験は色んな面でマッチすると思い、試験に取り組んでいました。
自分が自信を持って強みとするためにも、今回の課題は完全に自分の力だけでコードを書いて取り組むことに決めていました。
コードから離れたあとに突然閃くあの瞬間
課題の詳細には触れるべきではないので少しぼかしますが、とあるリソースが存在するかのチェック処理を実装するシーンがありました。最初の時点では、リソースの検索 API を用いてその機能を実装していたのですが、複雑さやややこしさが残る実装になってしまい、なんだかずっとひっかかっていました。
そういう気持ちはありつつも、目下の要件は満たせていそうだったので、一旦そのまま進めていました。
作業を終えてしばらくコードから離れてボーッとしていたとき、ほぼ確信に近いような気持ちとともに「ここは検索 API じゃなくて、一覧取得の API を使えばもっと簡単にできるんだ!」というひらめきが訪れたのです。
そして、実際にこの方法で実装することで、もともと気になっていたコードをシンプルに収めることができました。
言葉にするのは難しいのですが、自分でも思っていない、本当にふとしたタイミングで、脳内からいきなり確信に近い気持ちとともに解法が舞い降りてくる。そして、実際にそれがピースとして当てはまる。
この体験は本当に気持ちがいいものです。
AI 時代になり、忘れかけていた
今回、鮮明に覚えているのが「懐かしいな」と思ったことです。
思い返すと、AI 以前はこういうことがよくありました。詰まっていた部分の実装方法が突然閃いたり、実装した後にもっと良い実装が閃いたり。シャワーやお風呂に入っているときなど、全然関係ないタイミングで唐突にひらめきがやってきました。
最近の AI を用いた仕事のスタイルでは、こうした体験ができた記憶がありません(私の使い方の問題というのもありそうですが)。思うに、自分の頭で深く思考することでしか得られない体験なんじゃないでしょうか。AI に慣れて、深く思考することから離れていた気がします。
この感覚は忘れたくないし、またこの体験が起こるようなことをしていたい、と思いました。シンプルに体験として気持ちが良いですし、前提として必要となるはずの深い思考ができる対象があるということそれ自体が幸せだなと思うからです。
現実との折り合いはまだついていない
一方で、今の自分の仕事では、スピード・生産性の観点から AI を使わない選択肢はほぼありません。
AI を使っていても、この体験はできるのかもしれないですし、そのためには何か自分の仕事のやり方を見直すべきなのかもしれないです。ただ、ここはまだ判断できていないところです。
この話に結論はなく、自分自身も現実との折り合いはついていない現状なのですが、久しぶりに思い出したこの気持ちよさ・懐かしい体験を忘れたくなくて、書き残しておくことにしました。